『超語呂合わせ50』でITパスポート試験にサクッと合格!

なかなか覚えられない専門用語を語呂合わせでサクッと覚えられる様に紹介!

PPMプロダクトポートフォリオマネジメント

 

PPM

プロダクト、ポートフォリオ、マネジメント

 

プロダクトは、商品という意味です。

ポートフォリオは、書類ケース、またはそれに収納された書類という意味です。

マネジメントは、管理という意味です。

 

尚、ポートフォリオとは、その意味から派生して、自分が過去に作成した作品集という意味もあります。

また、金融系では、書類ケースに収納された書類から派生して、保有している金融商品の一覧という意味になります。

まあ、そういった内容の書類は、書類ケースに入っているものですからね。

 

PPMポートフォリオの意味は、会社が保有している商品や事業の一覧、の意味でとらえるといいとおもいます。

 

さて、これを直訳すると、商品や事業の一覧の管理、という日本語になりますが、

アイティーパスポート試験では、企業が保有する商品や事業などの一覧を、4つの区分けに分けたマトリックス図で分類し、資源配分を検討する手法のこと、とおぼえましょう。

つまり、会社が、これから、どの分野に投資をして、どの分野から撤退するかを検討するために、表をつかって、わかりやすくしたということですね。

 

 

なお、イメージが沸きやすいように、これの背景をお話しします。

1970年代のことです。

当時、ゼネラルエレクトリック社は、事業が拡大しすぎて、どの事業にちからを入れて、どの事業から撤退をするか、悩んでいました。

 

ちなみにこの時期は、あの、ジャックウェルチがこの会社のCEOに就任する少し前です。

さて、話をもどしまして、悩んでいた当時のCEOは、アメリカの大手コンサルティング会社である、ボストンコンサルティングに相談しました。

 

 

そこで、ボストンコンサルティングは、ゼネラルエレクトリッック社の事業ごとに、継続するべきか、撤退するべきかを、市場調査や将来予測をもとに、経営陣に説明をしました。

 

たとえば、航空機エンジン、医療機器、鉄道関連事業、鉱山機械、センサー事業、まだまだたくさんある事業を、ひとつづつ、膨大な書類で説明をして行ったのです。

 

このコンサルティングは、毎年依頼があり、その度に、膨大な資料で、各事業ごとに説明をしていくのですが、経営陣は、長々と続く説明に、たいくつし、あくびがでるしまつでした。

 

さて、今年も、恒例のコンサルティング会議がやってきました。

 

今日も、たいくつな会議で、みな寝てしまうのかなと、ボストンコンサルティングの担当者はすこしやる気をなくしていました。

 

そこで、同行していた新人に、今日は、お前がこれの発表をしてよ、と書類のたばをわたしました。

 

わたされた新人は、びっくりして、この書類の束を延々とよむのかよ、と頭をかかえました。

 

そして、どうやったら、ゼネラルエレクトリック社の経営陣が、眠くならずに聞いてくれるかをかんがえました。

そして、はっと、あいであがひらめきました。

 

 

その新人は、会議室に入るなり、ホワイトボードいっぱいに、縦線とよこ線をかいて、4つの区分をつくりました。そして、縦線の横に市場成長率、と書き、よこ線のしたに市場シェア、と描きました。

 

 

そして、各事業ごとに、詳細の説明は省略し、市場成長率と、市場シェアについてのみ言及した上で、その事業を、次々と、そのホワイトボードの4等分したわくのなかに、書き込んでいきました。

 

あまりの軽快なテンポに、ゼネラルエレクトリック社の経営陣も、うんうんと頷きながら、見守っていました。

お昼前には最後のセンサー事業の仕分けに入りました。

市場成長率と、市場シェアの説明のあと、この事業は、花形なので、継続して投資をしていきましょう、と最後の一言を終えたあと、経営陣からスタンディングオベーションがおこりました。

さて、このお話を信じるか信じないかはあなた次第です。

 

 

 

では、つぎに、その新人が区分けした四つの区分けについて見ていきましょう。

なお、これは、市場についての区分けになります。

新人さんは、縦軸の横に、市場成長率と書きました。つまり、上の方が、市場の成長率が高く、下の方が市場の成長率が低いわけです。

つぎに、横軸の下に、市場シェアと書きました。これは、どちらでも良いのですが、ここでは、左側がシェアが高く、右に行くにつれ、シェアが低くなるような図にしています。

いちおう、これで覚えてください。

これで完璧におぼえたら、左右逆の表の出題があっても大丈夫ですので。大事なことは、10のあいまいな知識より、一つの完璧な知識です。

 

 

これを踏まえると、左上のワクは、市場成長率も市場シェアも高い事業になります。

左下は、市場成長率は低いが、市場シェアは、高い事業です。

おなじような感じで、右下は、市場成長率も市場シェアも低い事業です。

さいごに、右上ですが、ここは、市場成長率が高く、市場シェアは低い事業になります。

まずは、この4つのわくをおぼえましょう。

 

これを理解しやすいように、具体例をあげていきましょう。

 

尚、本来はひとつの会社で、事業ごとに仕分けをしていくのですが、今回はイメージがわきやすいように、色々な企業の代表的な事業を取り上げていきます。

 

順番は、左上から、時計周りの反対です。

まず左上ですが、ここは、市場の成長率が高く、シェアも高い事業です。

では2020年の実績で見てみましょう。一番成長している市場はエーアイ市場です。

2020年は40%以上も成長し、約1600億円市場です。

このなかでシェアナンバーワンは、フロンテオという会社で約103億円の売り上げです。

 

しかし、二番手以降も約90億円の売り上げと、混戦状態です。

 

つまり、このような成長が激しい市場は、いつトップがいれかわってもおかしくないような、戦いが繰り広げられているのです。

 

競争が激しいため、投資をし続ける必要があり、すこしでも判断を誤れば、2位に転落する。このような状態を、「花形」、つまり、スター、に喩えたわけです。スポーツ選手やアイドルのスターをイメージすれば分かりやすいと思います。

 

 

次に、左下ですが、ここは、市場成長率はひくく、市場シェアが高い事業です。

この区分の特徴は、競合も少ない為、競争もゆるやかで、積極的な投資をしなくても、安定的に利益を生み出す事ができる事業が該当します。そして、その生み出した利益を、他の事業への投資に当てられるという特徴があります。

 

では、成熟しきっているような市場はどんなところかイメージがわきますか?

たとえば、鉄道事業はいかがでしょうか。山手線に勝つ為に、新たな鉄道事業を始めるなんて、かんがえられないですよね。

このように、競争相手がいないので、積極的な投資をしないでも利益が上がり続けることを例えて、金の生る木、と言っているわけです。

なんとなく、イメージが湧いてきましたでしょうか?

 

 

では、三番目の右下の説明に入ります。

ここは、市場成長率はひくく、市場シェアも低い事業です。

市場の成長も見込めないなか、市場シェアも低いのでは、撤退するという判断が妥当になるでしょう。では、このような市場のイメージがわきますでしょうか?

 

先ほど、金の生る木、の例であげた、市場成長率の低い、鉄道事業で考えてみましょう。

山手線は、一強ですが、いなかの路線はどうでしょうか?

のどかな風景をながめながらの旅は、とても楽しいものですが、採算がとれないので、廃線になる路線は、けっこう聞くと思います。

ざんねんですが、ビジネスの世界はきびしいです。青森、北海道などで採算のとれない鉄道事業は撤退を余儀なくされます。

このように、今後、市場の成長もなく、さらに市場シェアもないので、撤退するのみの区分ですが、イメージから、負け犬、と呼びます。ざんねんですが、仕方がないですね。

 

 

四つ目、最後の区分は、右上です。ここは、市場成長率が高く、市場シェアが低い事業です。

 

先ほど例に挙げた、エーアイ市場をみてみましょう。ここはみなさんご存知の通り、市場成長率はとても高いです。ここでは、一攫千金をめざして、たくさんのスタートアップ企業が日々、切磋琢磨していますが、シェア3位の企業を例にあげてみましょう。

 

シェアが、3位でも、エーアイ市場のように急成長している市場では、大逆転がおこるかもしれません。

よって、ここのように、成長している市場では、とにかく資金を投資して、花形を目指します。花形を目指すのですが、説明した通り、今は成長市場で、市場シェアは低いのです。つまり、成長市場にいるのに、利益が出ていないということですね。会社からすれば、これは、困ったちゃん、な訳です。よって、この区分のことを、問題児、と呼んでいます。まずは、なんとなく、イメージをつけて、何度も繰り返し、この動画をみて覚えてください。ピーピーエムは、頻出問題ですし、ピーピーエムを理解していると、ビジネスマンになってからも、いろんなところで役に立ちますよ。

 

 

 

では、絶対覚える語呂合わせに進みます。

ここからは、皆さんの周りにいる実際の人物や出来事をイメージしながらスライドを見るとより記憶に定着します。

 

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